『令和の虎』感想ブログ Tiger Watching

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【感想】1人目から大荒れ。詰め寄る成功者...虎の壁を越えろ!【若杉 龍志】[1人目] #虎の壁

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竹之内社長のチャンネルで開始された新企画。ディスカッションそれ自体はタイガーファンディングとややアプローチが異なるし、一度志願者を外に出して虎同士で話が進むのも観ていて面白い(これはフランチャイズ版にもあるが)。しかし、最大2年間のコンサルを受けられるという条件がかなりふわっとしていて、視聴者としてはのめり込み辛かった。

 

タイガーファンディング、もっといえばマネーの虎はなぜ面白いのか。それは、虎の人たちもリスクを背負うからだ。投資や融資で金を出す。もしかしたらその金は返ってこないかもしれない。そういったリスクを背負ったマネーゲームであり、ALLになったからといって志願者が一方的に得をする訳ではない。このプランは金を賭けるに値するか。この人は金を預けるに値するか。それを短い時間のディスカッションで見極め合うのが見どころなのだ。ほんの小一時間で金を初対面の人に渡す、そのリスクを虎が背負っているからこそ面白い。単に「金をくれてやる」じゃないのだ。

 

しかしこの虎の壁は、コンサルという勝利報酬の中身がよく分からない。ふわっとしている。月に何回のやり取りができるのか、何時間その人を拘束できるのか、もしもの際は駆け付けてくれるのか、お金を出して助けてくれるのか。その辺りが全然分からない。おそらく竹之内社長としてはあえてそこを確定させずに広く設定していると思うが、視聴者としては「虎側のリスク」がよく分からない。すなわち、タイガーファンディングや本家マネーの虎にある「虎もリスクを背負うからこその緊張感」が弱く、単に強者が志願者をボコボコに詰めていく構図だけが浮き彫りになる。

 

マネーの虎が志願者をボコボコにするのは、もちろんショーという側面もあるが、虎たちがリスクを抱えて金を積むからこそ許されるのだ。あの攻撃は「リスクを抱える」その可能性と引き換えに許された立ち居振る舞いなのだ。そのエンターテインメントとしての根幹の部分が、この「成功者 虎の壁」には弱い。(色んな意味で)曲者揃いの虎たちがただ攻撃をしているように見えてしまう。例えば明確な「コンサルティング業務契約書」を作成し、それを平易にしたものを視聴者に開示した上で行った方が、見どころは増えると思う。今のままでは、あまりハラハラしない。

 

さて若杉さん。タイガーファンディングに出ていた時にも感じたが、良くも悪くも口が上手い。岩井社長が指摘していたように、そういう意味で世渡りは上手なのだと思う。岩井社長の立ち居振る舞いについては、これまた良くも悪くも自身に期待されたキャラクターをやり切った形だろう。今回のオンラインサロンが成功するかは分からないが、今後のこの番組のために、どういったコンサルを行っているのか後報告があると良いなと感じた。あとナレーションは普通の方がいい。

 

色々とそれらしい説明をしながらも、おそらく主催・竹之内社長に場の決定権を譲った岩井社長が見どころ。