『令和の虎』感想ブログ Tiger Watching

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【感想】メニューや価格を自由に設定できるリラクゼーションサロンの運営をしたい!【江南 久美】[258人目] #令和の虎

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これは今回の江南さんに限った話ではないが、「業界・同業者・周囲の人に恩返しをしたい」という思いが半ば暴走している志願者は少なくない。あるいは「この業界を盛り上げていきたい」という義憤も同様だ。私が勤めている会社にもこういったマインドの人がおり、非常に仕事熱心で、賢明に行動する。それ自体は尊敬の念を抱くが、多くの場合に緩やかな自己犠牲を伴っている。自分が残業するのは構わない。自分の仕事が膨大になるのは構わない。自分が汗水垂らすのは構わない。そう言いながら、誰かのために・客のために・業界のために仕事をする。

 

細井先生がズバッと言っていたが、そういった思いを実行に移したいなら、まず自分が儲けなければいけない。ある程度は自分に益がなければならない。自己犠牲でしか成立しない仕事のスキームというのは、端的に、不健康だと私も考える。仮に今回の志願者である江南さんの現行のビジネスモデルが成功したとして、彼女の生活は向上しないだろう。激務と薄給に追われるだけだ。エステティシャンの仕事や生活を向上させたいのに、それを実行する者の仕事や生活が低下する。全部私がレクチャーします。全部私がサポートします。全部私がブランディングします。……それでは、結局エステティシャンの個の開花には遠回りではないだろうか。

 

エステティシャン個々の働き方、多様な(エステティシャン側の)ニーズに応えたいという江南さん。しかし、これは場所貸しとは違うのだという。いわゆるレンタルルームなそれに振り切ったほうが趣旨が分かりやすいと感じるのだが、多様な働き方を個々に尊重しつつ、お店としてのブランディングもしたい。というのはいささか欲張りではなかろうか。そして、究極、それは客には関係のないことなのだ。客に関係がなければどうなるか。客はつかない。それだけに思えてしまった。令和のウラで細井先生がガンガン詰めていたのが全てだろう。

 

あれだけ詰めておいてしっかり金は積む細井先生のタレント性が見どころ。