『令和の虎』感想ブログ Tiger Watching

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【感想】日本全国の銘菓を気軽に楽しめる世界を構築したい!【橋爪 飛馬】[250人目] #令和の虎

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プラン内容は面白いと感じた。デパートの一角で行われる北海道フェアや京都フェアのイメージだろう。または、駅弁フェアなど。地方では結構こういうのは盛り上がっていて、コロナ禍でも客が殺到する。駅弁なんて普通に作るよりとても高いのに、売り切れが続出する。それは、その土地に行かなくても買える利点がそうさせているのだろう。だから、全国の地方銘菓を一か所に集めて売るというビジネスプランは、勝算はあると思う。

 

でも、このビジネスは三崎社長が指摘したように、全くストックしない。なにも蓄積されない。駅弁フェアを楽しんでも、駅弁フェアを開催した会社のことなんて気にもとめない。だから、ビジネスとして成長性がない。青笹社長が度々指摘していたように、他責というか、外的要因が交わることでしか利益が生み出されない。会社として仕掛けらえるのはせいぜいイベントの場所や日時程度である。これでは、その時その時の催事の利益は上がっても、ビジネスとして伸びしろがない。スポットの利益が繰り替えされるだけである。投資する側としては、メリットというより、面白みを感じないのだろう。

 

橋爪さんの銘菓への熱意には素晴らしいものがあったが、それがビジネス(金儲け)の観点にほとんど接続されていない。ネットで失敗したトラウマと、生産者(菓子メーカー)の声をナマで伝えたいという前のめりの熱意が、オフライン戦略に固執させる。地道に一歩ずつ催事で結果を積み上げていきたい志願者に対し、そのプランでは何もストックせず伸びしろがないと指摘する虎たち。面白いのは、虎の誰もあまり直接的に銘菓展というアイデアを批判していないことだ。唯一、三浦社長は少し懸念を見せたが、私としては駅弁フェアを考えると目はあると思う。(それにしても駅弁に比べ菓子は単価が低いが)

 

勝敗を分けたのは決断の遅さ。ビジネスプランよりそっちで明暗が分かれたのは、虎が経営者であるこのショーの面白い部分だった。私が橋爪さんの部下だったら、これをどう見ただろうか。あっちにもこっちにも決められない社長を、どんな気持ちで見ただろうか。慎重さを頼もしく思うのか。煮え切れなさにいらいらするのか。興味深かったのは、虎たちが橋爪さんの決断をじっくりいつまでも待ったことだ。編集されたかもしれないが、誰も急かさなかった。じっくり待って、決断を受け入れて、その上でnothingにした。この立ち居振る舞いが、起業家の生き様なのかもしれない。あるいは、呆れてものも言えなかったのか。

 

お菓子でほだされたのか過去最高に優しい言葉をかける三崎社長が見どころ。