面白かった。人柄で勝つパターン。常々、持たざる者が挑むからタイガーファンディングは面白いと主張しているが、持っていないのが実績ただひとつだったパターン。体育会系なのに、とても学のある話しぶり。トークの展開も上手い。プロレス系お笑い芸人のような人生もあったのではなかろうか、などと思わされてしまう。
しかしサムネ詐欺が酷い。そりゃあ、煽った方が閲覧数が上がるのは分かる。下世話な三流週刊誌がいつの時代も読まれるのと一緒で、人はドブに落ちた犬を見たい欲に勝てない。だからこそ、そこに迎合するか否かは運営サイドの矜持に委ねられる。最後まで行かずとも虎が5分割した金を払おうと、絶妙なアンサンブルで金を積んでいくシーン。そこで確かに「空気読めよ」という台詞はあったが、サムネから連想されるシチュエーションとは真逆だ。これは好きではない。むしろ嫌いである。最近本当にこういうのが多い。もっとタイガーファンディングというコンテンツの面白さを運営サイドが信じて欲しいと願う。アンチコメに反応するのも辞めればいいと思う。
志願内容は文句なしに面白かったが、気になったのは安全面の配慮。結局軽トラを飛び出して大乱闘する訳で、そのライブ感あふれる会場設営をリアルタイムでどうセッティングするのか。レフリーのような人がいて、オーディエンスをどんな形で誘導していくのか。仮に怪我や破損をさせてしまった場合、保険などの手配はしているのか。そういった、このとても面白いビジネスの数少ないリスクについて、もう少し洗い出す流れが見たかった。