『令和の虎』感想ブログ Tiger Watching

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【感想】ミュージシャンが音楽で正当に稼げる世界にしたい!【目代 将士】[257人目] #令和の虎

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事業プランとしては文句なしの惨敗だったろう。しかし、こういう志願者が稀にALLになるからこのショーは面白い。冒頭、いつもの経歴を聞くくだりで誰もが予想だにしなかった重い話が飛び出し、場の空気がひりついた。あれから幕を開け、中盤は実態が掴めないビジネスプランに虎たちが「?」を浮かべるばかりだったが、終盤にしてもう一度亡くした彼女の話をして心を掴む。岩井主宰としては自身が主催する企画で人生を前向きに歩める人が増えるのは本懐だろう。あまり類を見ない温度感で終幕となった。

 

さて、ビジネスプランの中身。中盤に青笹社長がゴリゴリに突っ込んでいたように、ぶっちゃけ無理があるだろう。売れないミュージシャンを支えるファンが、Appleミュージックですでに買った曲を、そのミュージシャンの公式アプリ?でもう一度買う、という。そんな現象が果たして起こり得るのだろうか。それをするのはファンというより熱心な信者で、これで仮に成功するならば信者搾取ビジネスにしかならないだろう。それを察していたからこそ、竹内社長は「地下アイドルに絞るなら出す」「地下アイドルなら儲かる」と言ったのだ。あのフィールドは、信者搾取ビジネスが問題なく成立するのだから。

 

昨今の志願者は二言目にはサブスクというが、もはやサブスクも立派な戦国時代。合算すると月に5000円以上払っているような人も少なくないだろう。そんな状況で、どうやって「売れないミュージシャンのサブスクプラン」の加入者を獲得するのか。前途多難。間違いなく容易ではない。しかし、それでも人生の再出発としてやり遂げたいという人間に、今回は金が積まれた。返す返す、ビジネスプランではなく人で勝った形だろう。金と損得の世界で生きる社長たちは、「持たざる者」の本音に弱いのかもしれない。

 

指摘があったように、株本社長ばりの詰めを繰り出す青笹社長が見どころ。